【水産省】ウナギに関する情報

ウナギ産業価値連鎖トレーサビリティ導入評価プロジェクト

水産庁はシラスウナギの不透明な漁獲・流通対策として、改正漁業法による罰則強化、知事許可化による漁業管理強化(令和5年12月)、そして水産流通適正化法を適用(令和7年12月)します。これらの制度を確実に現場実装することにより適法に漁獲されたシラスウナギの流通を目指しています。

 

現場実態に応じたトレーサビリティの仕組みを導入する具体策を特定するため2022年7月から2023年3月まで「ウナギ産業価値連鎖トレーサビリティ導入評価プロジェクト」に取り組みました。この調査は株式会社野村アグリプランニング&アドバイザリーと株式会社デンソーの参画、一般社団法人日本シラスウナギ取扱者協議会、一般社団法人全日本持続的養鰻機構、経営工学領域の学識者、地域行政・事業者の協力を得て少ない負担で使用感の良い技術は何か、導入するとどんな社会・経済価値が生ずるかという問いに対する調査、価値と技術がバランスしたトレーサビリティモデルの作成を目的として行いました。

 

その主要成果として複雑多様なシラスウナギ流通の経路、慣行、事業者の役割や機能の共通項を洗い出し、技術と価値がバランスしたQRコード×モバイルを技術的中核とするトレーサビリティシモデルを概念設計しました。

 

今後、概念設計されたトレーサビリティモデルをシステム要件定義し、この要件定義を踏まえシステム開発を進め令和7年度にそのシステム運用を開始する予定です。

 

ウナギ産業価値連鎖トレーサビリティ導入評価プロジェクト委託事業最終報告書こちら

関連資料:ウナギ産業の次の成長に向けた現状と課題こちら

 

 

ニホンウナギの人工種苗生産の技術開発について

ニホンウナギ種苗の大量生産を実現し、養殖種苗を安定的に供給するため、「ウナギ種苗の商業化に向けた大量生産システムの実証事業」により、多分野の産学官が連携し、人工種苗生産技術の開発を進めています。
この度、2017年度から2020年度における事業の成果を取りまとめました。

 

成果概要こちら

 

また、本事業において開発した乾燥飼料により、ウナギ仔魚をシラスウナギにまで育成することに成功しました。この開発により、飼料の保存、給餌など省コスト・省力化に大きなメリットがあり、今後の人工シラスウナギ生産の進展が期待されます。

 

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